Tokina AT-X 60-120mm F2.8 レンズ構成 11群14枚 画　 　角 40-20゜ 最近接距離 1.2m 絞り羽根枚数 9枚 最 小 絞 り 22 フィルター径 55�o 全長×最大径 112.5×66�o 重 　　量 630ｇ 価　 　格 56,500円('85) トキナーの高性能バージョンであるAT-Xシリーズのうちの一本でモデル名はAT-X120。ポートレートズームの異名を持つこのレンズは、85年に発売されてからすぐにカタログ落ちしており、生産本数が少ないこともあってマニアの間で人気が高く、今でも再生産の要望が多いらしい。 ポートレート用を謳うだけあって、絞り羽根を9枚にするなどボケ味への配慮はされているが、他のAT-Xシリーズのレンズのような特殊レンズは使われていないようで、絞り開放ではソフトフォーカスレンズのような解像度の低い描写になり、光学性能自体は決して高くはない。ボケ味では大口径の単焦点レンズに及ばず、利便性の点でも大口径標準ズームと大口径望遠ズームの間に挟まれて今ひとつ存在感が薄く、その辺りが短命に終わった理由なのかも知れない。