Tokina AT-X 35-70mm F2.8 レンズ構成 10群13枚 画　 　角 63.30-34.20゜ 最近接距離 0.6m 絞り羽根枚数 9枚 最 小 絞 り 22 フィルター径 62�o 全長×最大径 81.3×67�o 重 　　量 510ｇ 価　 　格 56,000円('85) トキナーの高性能バージョンであるAT-Xシリーズのうちの一本でモデル名はAT-X357。90年代には広角側が28mmまで拡大された標準ズームが主流となったため、開放F値一定のAT-Xシリーズの中では目立たない地味な存在だが、その実力はなかなか侮れない。広角側でも望遠側でも歪曲が良く補正されており、解像力ではズイコーの代表的な標準ズームである35-70mmF3.6を上回る。目立たないところにも手抜きはなく、ピントの回転方向は純正に合わせてあり、絞り羽根は9枚のほぼ円形絞り。絞りリングの節度感やピントリング、ズームリングのスムーズさは30年近くが経った今でも変わらず、AT-Xシリーズに賭けた当時のトキナーの意気込みが伝わってくるようだ。唯一の不満はズーミングによってピントリングの位置が前後に移動する点だ。