このレンズと同じスペックのものが70年代後半にシグマから発売されており、マウントもYSマウントになっているので、まず間違いなくシグマのOEMだろう。
絞り開放ではかなり甘い描写だが、5.6まで絞ると十分にシャープになる。ただ、周辺光量の低下は大きめで、目立たなくするにはF8まで絞る必要がある。このレンズの最大の美点は歪曲の少なさで、設計の古い超広角レンズとしては異例に歪曲が少なく、直線の多い被写体でも安心して使うことができる。また、シグマ製にしては意外に逆光に強く、よほどの悪条件でなければ特に光線状態に気を使わなくても良い。
YSマウントのレンズの中にはピントリングの回転方向が純正と同じになっているものもあるが、残念ながらこのレンズはズイコーとは逆になっている。
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