Sigma Z 300mm F5.6 Pantel レンズ構成 5群6枚 画　 　角 8゜ 最近接距離 6.0m 絞り羽根枚数 6枚 最 小 絞 り 64 フィルター径 62�o 全長×最大径 174×70�o 重 　　量 850ｇ 価　 　格 30,500円('76) レンズ名のPantelとはパンフォーカス（pan）の望遠レンズ（tel）の意で、通常の望遠レンズなら22程度にとどまる最小絞りが2段多い64まであり、距離計を40mに合わせて最小絞りの64にすると被写界深度が18m〜無限遠になり、この範囲内でパンフォーカス撮影ができる設計になっている。 64まで絞ると確かに被写界深度は大きくなるが、一方で回折現象が顕著に出て、パンフォーカスどころか全域にわたってピントの甘い描写になってしまう。このPantelシリーズは135�o、200�o、300�oの3本がラインナップされているが、コンセプト倒れが多いシグマの面目躍如という感じのレンズだ。通常の望遠レンズとして見た場合には、光学性能はまずまずながら開放F値が5.6と暗い上に最短撮影距離が6mもあり、あまりお勧めのレンズとは言えない。